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      和代のゆうゆう日記   
   
   

2019

2月21日(木)
 昔、高校生の頃、ラジオを枕元に置いて、つけっぱなしにしたまま眠る癖があった。ある時、深夜放送の番組で、小椋佳の「シクラメンのかおり」を流していて、それを眠りながら聞いた。睡眠の中に曲が流れ込み、それは素晴らしく感動的な、胸の奥がしめつけられるような愛に満ちた夢となって、私の脳細胞のすみずみに広がっていったのだ。対象のない恋の気分だけが、胸の奥に大きくふくらんでいった、そんな感じでもあった。
 翌朝もその気分だけはくっきりと心に残っていて、着替えをしながら、夢見心地だった。
 夢のストーリーは忘れてしまったが、「シクラメンのかおり」」とその夢は、表裏一体となって、私の記憶の引き出しに収まっている。





2月20日(水)
 陶芸の、注文の品を箱詰めしていたら、左薬指の爪が割れた。カルシウム不足か!
 小さなカエルを200個。詰め終わったらクタクタだった。最近、体力が落ちたと感じる。
 炉内を総取り替えした窯は、とても調子がいい。今まで、やせ細ったカンタル線で、無理やり温度を上げていたのだ。もっと早くメンテナンスをするべきだったと思う。




2月14日(土)
 来週は暖かくなりそう。近所の公園の梅は満開です。
 徒歩3分の場所にある行きつけの美容室の先生、ネコが大好きで、野良ちゃんのために外に餌を置いておく。ある朝、窓を開けたら、野良ごはんのところにいたのは、ニャンではなく、なんとタヌキでした。なにごとかと顔を上げたタヌキと、バッチリ目が合ってしまった。
 やはり近所の、素晴らしくかわいいポメラニアンを飼っている奥さん、散歩が終わって家に入ろうとしたら、玄関の前になにか居る。ワンコは警戒して一歩も動かない。なんだ!と思ってこわごわ近づいたら、タヌキでした。
 美容室の先生が言うには、たぶんこの公園にタヌキが住みついている。この辺は木立がまだ残っているので、そういったところにも巣があるに違いない、と。
 ハクビシンが甲州街道の歩道を歩いていたという話もあります。こちらはペットとして飼われていたものが、捨てられたのでしょう。




1月28日(月)
 ジオシティーズがレンタルサーバを廃止するので、サイトの引っ越しに大わらわです。これって、本当にわかりにくい。独自ドメインを移管するのに必要な情報を得るのが、ほんとにわかりにくいし、その他のことも。経営の都合で、勝手に廃止するのだから、もうちょっとていねいなマニュアルを作ってほしい。
 インターネットの基本的な仕組みをきっちり学んでから、サイトを立ち上げている人なんて、そう多くないと思うよ。こういった勉強に費やす時間より、仕事の時間を優先するわよ。
 サポートの電話番号もメールアドレスも書いてない。もっとも電話したって、混んでていつつながるかわからんけど。


1月25日(金)
 再び庭仕事。シマトネリコの根本に油粕を施し、フェンスに引っ掛けてある鉢の土を変えた。
 シマトネリコは砂利を敷き詰めた場所に植わっているので、砂利を部分的に取り除き、小さな穴を7個掘り、固形の油粕を2個ずつ入れた。穴を掘るのがけっこうたいへん。しかし表面が砂利で覆われているせいか、このカラカラ天気にもかかわらず、土は十分に水分を含んでいた。これなら水やりの必要はないと、ほっとした。シマトネリコは水道から遠く離れているので、水やりがひと苦労なのだ。
 フェンスの鉢は、二年間ほっといたので、根がびっしりと鉢いっぱいに張り、鉢底の石をすべて巻き込んでいた。古い土を払い落とすことができないほど、細かい根の束が土をくわえこんでいる。細いシャベルを根の間に差し込み、むりやり土の塊をほぐした。細い根をだいぶ切ってしまった。ベランダも着ているジャケットも土と枯れ枝にまみれ、手は痛くなるし、さんざんでした。
 植え替えが成功したかどうかわからない。これで枯れたら、費やした時間と体力は水の泡なのだ。


1月24日(木)
 冷たい風が吹きまくった一日。インフルエンザも流行っているし、今日は庭仕事はお休みです。
 綺麗な写真なので、脈絡なく載せておきます。ひと月半ほど前、北鎌倉、建長寺(だったと思うけど)で撮ったもの。友達とこの扉の前で、一人ずつかわりばんこに撮影し合い、まああ、扉のきらびやかさに人間は完全にくすんでしまって。
 奥に素晴らしい庭があり、ゆっくり鑑賞できるように、廊下にベンチがあり、靴を脱いでお堂に上がって、足を休めながらひとときを過ごしました。

 

 


1月23日(水)
 今日も奮闘? つるバラに施肥をした。バラの根本から30センチくらい離れたところに、直径20センチ弱の穴をふたつ掘る。深さは約30センチ、シャベルが縦にすっぽり入るくらい。地面が芝で覆われているので、枯芝を剥がし、ひたすら掘る。小石がたくさん埋まっているので、作業しづらい。
 十分な深さになったら、油粕100グラム、リンやカリ等が入っているバラの肥料を100グラム、腐葉土を穴の7~8分目くらいまで入れ、掘り上げた土をかぶせて、しっかり押し付ける。
 これを二穴分やったら、もううんざり。予定ではシマトネリコの施肥もするはずだったが、明日に回した。
 園芸サイトには、冬のバラの施肥に骨粉を入れると書いてある。骨粉にはリン酸が多く含まれており、バラの肥料の袋をミたら、成分の中にリンが入っているので、代用したのだが……。これでいいのかなあ。
 苗木を植えて、ほぼ一年。去年はツルはどんどん伸びて、いちばん長いので3メートルくらいになったが、花はいまだ咲いていない。中心がクリーム色で、まわりが濃いローズピンクの、大輪の花が咲くはずなんだけど……。




1月22日(火)
 植え替えたミニバラ。鉢がだいぶ大きくなった。伸びそうもない細枝をどんどん切った。昨日買ってきたばい菌防止剤を、切り口に塗った。薬はチューブに入っていて、ササッと塗れます。ベタベタした薬で、切り口が完全に塞がります。これでひと安心。




1月21日(月)
 明日はつるバラの剪定をする。根が休眠期に入っている冬の間にしなければならない。切り口に殺菌が入るのを防ぐ薬を塗る。島忠ホームズでその薬やら、油粕やらを購入。園芸サイトに、溶かした蠟を塗るとか、蠟にサラダ油を混ぜて塗るとか、書いてあり、自分で作ることを考えたら腰が引けたが、いろんな商品があるのだ。
 鉢植えで使った土を再生させるための肥料も、数種類売られていた。土は一般の家庭ゴミに出すことができないからだ。今まで、使い古しの土を日光消毒し、それに腐葉土を混ぜて、そんなに大切じゃない鉢植えに使っていた。この肥料を使うほうが、間違いなさそう。
 肥料、土、薬品……実に多種多様の商品が売られている。日本人は事細かに商品を開発していくのだ。こんな国って、他にある?


 
 
 


1月20日(日)
 あれこれと用事をこなし、一日が矢のように過ぎる。20日前は元旦だったなんて信じられなーい。
 ミニバラの植え替えをした。一年目は美しく咲いたが、植え替えをせずに2年目に突入したら、花の付きが悪く、葉に黒い斑点ができ、新しい葉が出ても、すぐ落ちる。アブラムシの被害も多い。調べると、ミニバラは下方に根を伸ばし、鉢の中が根でいっぱいになり、根詰まりを起こすので、毎年植え替えたほうがいいと書いてあった。さても、面倒なこと……。でもこのまま放っておくわけにはいかず、今日は幸いあったかかったので、実行した。
 枯れ枝をだいぶ切った。鉢いっぱいに根を張っていたので、取り出すのが一苦労。根を切ってはいけないと思うので、ゴム手袋をはめた手で、少しずつ土を掘り出し、固まった土をほぐし、たぶん20分くらいかかって、ようやく鉢から引っこ抜いた。太めの根の先に、ひげのような細い根が束になって生えている。これを切ったものかどうか思案し、結局少しだけ切って植えた。
 ちゃんと咲いてくれるかしらねえ。



1月19日(土)
 写真家の岩合光昭さんは、野良猫のことを野良猫と呼ばず、自由猫と言う。野良なんていう見下した言い方が嫌いなのだろう。野良猫は庭に糞やオシッコをするから、嫌われる。隣の家のご主人、穏やかないい人だけれど、ネコの糞には神経質みたい。ウチに来るネコどもが、隣の庭でもウンチをするので、ネコが来ないように何やら白い粉を撒いたり、それが効かないと、トゲがびっしり付いたゴムのシートを敷いたり、それでもダメらしく、赤いランプが点滅する機械を二個設置した。
 花に水をやるとき、隣の様子が見えるのだ。
 犬もたぶん嫌いで、妹が犬の散歩をしていると、すれ違っても知らん顔をしているそうだ。なんでも以前の住まいで、隣接する家の飼い犬が絶え間なく吠え、それが原因で引っ越してきたとか。うるさい犬から離れようとしたら、運悪く隣の私達が犬を飼ってしまったのだ。ウチのプードルはまったく吠えないけれど。
 ものには好きずきがある。こればっかりは仕方がない。ウチの庭に来る自由ネコのことも、苦々しく思っている……。




1月16日(水)
 ビオラと、名前を忘れたが、可憐な草花が、茶色く冴えない庭の唯一の彩りだ。
 この草花、植えたときは弱そうだったけれど、今やビオラを侵食しつつある。ビオラは可愛い姿に似ず、たくましい花だが、このちっちゃな花の群れは、それを上回る。芯の強い女の子って感じだ。



1月15日(火)
 冷たい雨が降っている。
 餌をやっている野良猫のマダは、ネコ用のハウスの中で、ほとんど一日中過ごしている。アメリカンショートヘアと何かの雑種で、毛並みはアメショーそのままだ。性格は気弱そうだが、顔はややキツく、精悍な表情も見せる。
 マダの食べ残しを狙って、黒猫がやってくる。黒猫は生きる力が強いらしく、どうかすると気弱なマダは追い出されそうになる。未熟児だったから、この子の面倒を見ることにしたので、黒猫がのさばり始めると、マダを守ろうと、こちらも必死になるのだ。




1月13日(日)
 保護犬を飼い始めて、3ヶ月。3ヶ月間の変貌をご紹介。

 今月7日に、ようやくヘアカットできました。口の中の手術をしたので、傷口が塞がるまで、顔をいじれなかったのです。
 質の良いドッグフードと、毛や皮膚に効果のあるサプリメントのおかげで、毛が密に生えてきました。ようやくプードルらしくなったよ。




 これが10月の頃の状態。これからうちに来るところ。ブリーダーのところで、栄養状態が良くなかったので、体の毛が抜けています。




1月11日(金)
 冬の庭。芝は枯れ、アイビーやハツユキカズラは葉を赤くして縮こまり、バラもジューンベリーも裸の枝を伸ばすばかり。でも、よく見ると、ジューンベリーの枝の先に、芽がたくさん付いている。これからが冬本番というのに、木は早くも春の用意をしている。




1月10日(木)
 インフルエンザが猛威をふるっている。お茶が良いというので、こまめに飲み、ややビクビクしながら暮らしている。ウィルスはマスクを通過するから役に立たない。外出から帰ったら、すぐにお茶を飲み、口の中のウィルスを飲み込む。ウィルスは胃酸で死ぬから、この方法がいちばんいいらしい。
 朝のモーニングショーで、出演しているクリニックの先生が、ていねいに教えてくれる。
 インフルエンザの予防注射を打ったら、具合が悪くなったという知り合いがいるので、なんとなく不安で、一度も予防注射を打ってもらったことがないのだ。ああ。

1月5日(土) 
 ラナンキュラスの球根を掘り出し、夏の間保存して、去年の12月の初めに植えた。ひと月もたたないうちに緑の芽を出し、現在、この状態。
 球根は長さ1~2センチの、朝鮮人参が何本かくっついたような形をしている。このちっちゃな球根を、深さ3センチ程度に、適当な間隔を置いて埋め込む。使う土は、再生土。花が終わったあとの鉢植えの土を、残った根やゴミを取り除き、陽に干して殺菌し、それに腐葉土などを混ぜ込む。
 こんな面倒なことをせず、春になったら新しいラナンキュラスのポットを買ってきてもいいのだけれど、植えた球根が冬の気温に負けず、こうして緑の葉を広げていくさまを見たいのだ。草花の力ってすごいでしょ。こんなに小さいのに、寒気にさらされながらも、着実にしっかりと伸びていく。




1月4日(金)

 あけましておめでとうございます。
 気を引き締めて、充実した日々を送り、成果を上げよう!
 カベに腰を据えて立ち向かい、困難をひとつひとつ乗り越えていこう。
 自分にとって何が正しい道か、じっくり見極めよう。
 そして思いきり遊ぼう。

 


  2018年

12月30日(日)
 なんとまあ、あと一日ちょっとで今年が終わる。恐ろしいほどの速さだ。
 今年は、うちに犬が来た。これは大変化だ。一匹の小さなプードルが、ウチの空気を変えてしまった。ワンコ、恐るべし。




12月25日(火)
 来週の火曜日は、元旦だ。なんとまあ、時のたつのは早いこと。
 年賀状をやめようと思っている。と言って、年賀状やめます宣言のハガキを出すのも、これまた面倒で、年が明けて、来た年賀状に返事を出すだけに、とりあえずする。それを続けたら、だんだん年賀状が来なくなるはずだ。そうしてフェイド・アウトする。
 年賀状が一枚も来ないお正月というのは、ちょっと寂しい気もするけれど、メールもラインも、フェイスブックもある現在、人とつながる手段には事欠かないのだから、年賀状の意味や価値は急速に薄れていると思う。仕事のURLを住所の下に入れているが、宣伝効果は期待できない。
 今まで自分の作品の写真を入れた年賀状を、パソコンで作っていたので、その手間がなくなった今年は、時間がたっぷりあるように思える。あーなんという開放感!

12月24日(月)
 「これ、ツバキじゃなくて、サザンカだって知ってる?」
 鎌倉を歩いていたとき、友人が言った。
「ツバキは花びらが一重でしょ。これはほら、花びらが幾重にもなってる」
 なるほど、生け垣に華やかに咲くこの花は、花びらが多い。なんとまあ、この歳になるまで、私はサザンカをツバキと思い込んでいた。パッと見にはツバキだ。葉はツバキそのものだ。
「私もつい最近、知ったの。サザンカ、サザンカ咲いた道って唄のイメージが変わった。華やかなイメージになった」
 友人はサザンカを、もっと地味な花だと思っていたのだろう。
 私はといえば、サザンカがどんな花なのか、これまで考えたことすらなかった。唄の続きは「焚き火だ、焚き火だ、落ち葉焚き」だから、冬を迎えて木は裸になり、寒さが増す道端に、ようやっと咲いている植物、漠然とそんな印象を持っていた。
 くすんだ植物が、友人の言葉で、いきなり艶やかな花になった。醜いアヒルの子が、ある日突然白鳥になったように。





12月22日(土)
 御岳山の御師の家。御師というのは、御嶽神社の信者さんを泊める宿のことだが、普通の旅館とは違い、神社と深く結びつき、格式があるらしい。代々受け継がれた、古い家柄が多いようだ。
 ロープウェイの駅からきつい上り坂を神社をめざして歩いて行くと、途中に御師の集落がある。多くは普通の建物だが、中には写真のような立派な構えの家がある。
 この家は馬場という表札がかかり、現在は使われていない。文化財として残すのだろう。注連縄があるので、通りすがりに見ただけでは、宿ではなく神社かと間違えてしまう。
 浅田次郎の短編集に、御嶽神社と御師の家を舞台にした小説がある。浅田次郎の母の実家が、御嶽神社の神主さんで、御師でもある。浅田家だけでなく、他の御師達も、当主は神職を兼ねているのかもしれない。

 峻険な御岳山。御師の集落や、山を覆いつくす鬱蒼とした杉木立。ここには独特の雰囲気が漂う。厳しく、透明だけれども、暗いものがうっすらと立ち込めた、神の不思議な世界への入り口のようだ。
 
 
 

12月18日(火)
 鎌倉に住もうかと、本気で検討したことがある。暇なとき、考え事で頭がグチャグチャになったとき、静かなお寺の境内を歩き、山を眺め、整った庭の前で時を過ごす。崖の窪みに置かれた石仏の風情が、特に好きだ。
 草や木にほどよく覆われた鎌倉の崖は、心地よい湿り気があり、心が落ち着く。いつまでもその前にいたくなる。鎌倉は暗いと言う人がいたが、植物のみずみずしさに満ちた、このほの暗さは、渇いた心を潤してくれる。



12月11日(火)
 先週の金曜日、友人と鎌倉に行った。北鎌倉で電車を降り、円覚寺、明月院、建長寺と歩き、さすがに疲れて、バスで小町通りに向かい、重くなった足をなんとか動かしながら、つい欲に駆られて、服や小物を見て歩いた。
 陽もだいぶ傾き、柔らかな曇り空の向こうに、鶴岡八幡宮の大鳥居が聳える。トビが数羽、空の高みを悠然と旋回している。毎日、こんな風景を見て暮らせたら、どんなにいいだろうと、鎌倉の良さをしみじみ感じた一日でした。

 写真は明月院。近頃あまり触れていなかった日本の美を目の当たりにし、その細やかさ、繊細さが心に沁みました。
 


12月5日(水)
 街にクリスマスツリーが飾られ、近所の家の玄関やフェンスに華やかな電飾が煌めく。
 我が家の玄関ドアにも、赤一色のリースがつけられ、温かみを添えている。
 ミルは出会う人たちに癒やしを与えている。
 小さな幸せが、私を取り巻いている。


 


11月27日(火)
 ボジョレーヌーボーを飲む会が、主催者の母上が亡くなったために中止になった。
 享年95歳。大往生だ。ご冥福をお祈り申し上げます。
 人生100年時代と言われているけれど、周りを見回しても、長寿の人は本当に多い。食生活が豊かになったからだろう。
 長寿を慶ぶいっぽうで、100歳まで生きることに不安を覚える人も多い。経済的にやっていけるだろうかと、友人が漏らしていた。独身の知り合いは、どんな状態で人生の最期を迎えるか、まったく予想がつかないから、考えないことにしていると言った。
 私も長生きに怯える一人だ。


11月26日(月)
 午前中、散歩に連れ出すと、ミルはリードの先でゴムまりのように跳ねる。散歩が嬉しくて仕方がないというように。道路脇をクンクン嗅ぎ回り、右に左に動き回り、電信柱や塀の際にせわしなくオシッコをする。犬の尿で電柱の根元が腐ったというニュースが以前流れていたので、園芸用のスプレーを持ち歩き、オシッコのあとにいちいち水をかける。糞はもちろんビニール袋に入れて、持ち帰る。犬の散歩は忙しい。
 子犬のように跳び跳ねるので、ミルは若く見える。子どもをたくさん産んだ体は、7歳半になっても、ちっとも衰えていない。根が丈夫なのだろう。すれ違う近所の人は、たいてい、子犬ですかと聞く。
 他の犬におおいに興味を示す。犬だけでなく、時々、人間にも強い関心を持つ。おばさん、若い女性、どんな基準でミルが注目するのかはわからない。せわしなく走り回っていたのが、ピタッと立ち止まり、視線をまっすぐ定めて、相手を凝視する。かつて出会った誰かに、その人が似ているのかもしれない。ミルを拾ってくれたボランティアの人とか。男性には今のところ興味がないようだ。



11月24日(土)
 ミルには、穀物の入っていないフードを与えている。犬はそもそも肉食で、穀物を食べない。穀物の消化は、穀物を基本的に食べない肉食動物には、負担になるということらしい。ミルが食べているフードには、肉以外に少量の果物が混ざっている。これは野生の肉食動物が、草食動物を捕食した場合、草食動物の胃の中には草や木の実などの未消化の残留物があり、肉食動物は獲物の肉とともに胃の中身も食べるという考え方に基づいている。ドッグフードを、なるべく動物の自然の状態に近づけて作っているということらしい。
 ほとんどが肉のフードは美味しいらしく、ミルは毎回、ガツガツ食べる。与える分量は、穀物入りの缶詰のフードより少なく、いつももっと欲しそうな顔をしているが、適正な分量を超えるのは良くないので、我慢してもらう。
 ペットの食べ物も、ずいぶん研究が進んだものだと感心する。私が子供の頃、飼い犬には前日の余ったご飯に味噌汁をかけて与えていた。たまに魚の食べ残しなんかも混ぜたかもしれない。それが一般的な飼い方だった。圧倒的な塩分過多の、穀物中心の食事をさせて、犬は今よりずっと短命だったかもしれない。
 ご飯におかかとお醤油をかけたのを、ネコまんまと言うけれど、ネコたちのご飯も昔はそんなものだった。まったく恐ろしいことだ。


11月23日(金)
 ミルはブリーダーに酷使されていたために、歯が抜け、毛も薄くなっていた。うちに来たときは、まばらな毛を透かして、か細い足の筋肉が見えていた。背中の毛も少なく、体のラインがはっきり見え、触ると背骨がゴツゴツと指先に当たった。
 市販の安い缶詰をやめ、値段は張るが、犬の体作りを研究して作られたフードを食べさせた。
 ミルと暮らすようになって一ヶ月以上たち、毛はどんどん多くなった。今では体のラインが透けて見えることはなく、毛むくじゃらで、ようやくプードルらしくなってきた。
 ミルが来る前、状態をペットショップの人に話すと、成犬だから毛が生えるのは難しいと言われた。食べ物によって、犬の毛はどんどん生えるのだと、今さらのように食物の大切さを感じている。


11月22日(木)
 犬の名前を変えた。ボランティアさんがチョコちゃんと名付けてくれていたが、タ、チ、ツ、など音がきつい名より、マ、ホ、ヨ、といった柔らかい音の名前のほうが、犬の性格が優しくなると、ある人から言われた。可愛い名前にしたくて、ミルクという名が浮かび、ミルク…ミルキー…ミルキーウェイ…うん、ミルキーウェイがいい、ということになり、正式名ミルキーウェイ、通称ミル、となったのです。
 ミルは社交的で、出会う犬に興味津津、かまってもらいたくて、しっぽを激しく振りながら寄っていこうとする。人間にもしっぽをパタパタさせながら、甘えかかる。近所の美容室の先生からは、セラピードッグみたいねと言われた。知らない人に撫でられても、おとなしくしている。犬仲間同士のお喋りが延々と続くと、傍らに座り込んで、話が終わるのをじっと待つ。
 誰からも可愛がられている。
 番犬にはならないねと、妹と笑いあった。番犬には小さすぎるし、怪しい人物が家に入ろうとしても、例のごとくしっぽをふりふりさせながら寄っていくからだ。


11月10日(土)
 保護犬が来てから一ヶ月弱。私と妹は犬に夢中だ。
 保護犬はつらい経験をしている子が多いから、慣れるのに日数がかかる場合があると聞いていたが、来たその日から私たちに甘え、何ヶ月も前からここにいるかのように、くつろいでいた。
 親バカのつぶやきにしか聞こえないかもしれないけれど、利発で外交的で、かと言ってワガママではなく、瞳が純粋で、あたかもこの家に天使が舞い降りてきたかのようだ。




 
10月11日(木)
 今度の日曜日に、神戸から犬がやって来る。
 神戸の保護犬ボランティアに引き取られていたトイ・プードルだ。
 ブリーダーの繁殖犬で、7歳になったので、繁殖犬の役目を終え、お払い箱になった。
 子供を産めない年頃になると、ブリーダーは犬を捨ててしまうのかと、はなはだ疑問に思った。
 ボランティアさんがチョコちゃんと名付けたその犬は、これまで一度も散歩をしたことがないそうだ。家庭の温かみを知らない子だと、この度、はるばる神戸から犬を届けに来てくれる人が、ラインに書いていた。
 相当に酷使されたのだろうか、その子は体毛が抜け、歯も全部抜け落ちている。歯がないから舌が口から出ているけれど、それでもいいかと聞かれた。さらに、口の中の上顎に穴が開き、鼻まで貫通している。穴を縫う手術と、避妊手術の費用を負担することが、里親になる条件だった。手術と聞いて、初めは気持ちが引けたが、医者もボランティア値段で施術するので、避妊と合わせて5万数千円で済んだ。
 ボランティアさんとやりとりをしているうちに、ブリーダーへの憤りがふつふつと湧き、気持ちを抑えることができなくなった。